初めて父の居室へ行った。
居室面会が9月から許可されたのだが、父のユニットでコロナ陽性者が出たり
私が仕事をしていると余裕がなくて今まで訪れることができなかった。
面会時間指定が14時と15時からなのでこの時間縛りも苦しくて、当日も前の予定がギリギリになり慌てて駆け込んだ。
一応面会時間が30分と言われていたのにユニットに行ったら父はトイレに行ったばかりでしばらく待つことに・・。
初めて入ったお部屋は・・・
結構、雑然としていた。
持ち込んだチェストには下着や着替えがぐちゃっとした感じで入っていたし
入りきらない洋服は段ボールに入れておいてあった。
入所の時の荷物のバックなども適当にしまわれていて、新しい肌着などは封も開けられていなかった。
未だに布パンツにこだわっていると聞いたので、家にある新しい布パンツを持って行ったが、そのまま置いてくる感じになった。
勝手に入れ替えたりすると父が怒るんだそうな。
ヘルパーさんは深く考えて着替えを選ばないので、持って行っても着られていないものもあるようで薄手の物はいったん、持ち帰ることにした。
お部屋の広さは6畳?8畳くらい?
車椅子移動が多くなっているらしく主に使うのはベットと洗面所?
洗面所もあまりきれいにされているとはいえなかった。
布パンツで頑張るが故に間にあわなくて失禁が多くなり、床を濡らして滑ることもあるらしい。
家にいたときは自力で杖でトイレに行っていたが最近は立ち上がりが困難になりつつありヘルパーさんの助けを借りることも多いらしい。
介助する側としたら、ちょっと危ないと思うそうなのだが、本人が介助を嫌がることも多いので見守りながら助けに入ってくれているようだ。
実家では、午後はお相撲を見ていて、夜は野球の季節は野球をテレビでみていた。
午前は庭で適当に雑草を取ったり、枝切りなどをしていたので外に出ていることも多かったが、今は外には出られない。
テレビもあまり見ていないようだった。
施設あてで新聞を取っているので、毎日お部屋に新聞を届けてもらっているのでそれを読んでいると本人は言っていた。
私が持って行ったSLや鉄道の雑誌や手紙がベットの上に乱雑に置いてあった。
本当、毎日何をしているんだろう??
結構、お部屋は殺風景である。
居室の隣がトイレなのでトイレの近い部屋にしてくれている。
そしてユニット形式なので個室を出ると居間?があり、ここで集まって食事はとるそうだ。
ヘルパーさんも少なくて1人だったかな?
この日は。
ユニットには季節の飾りもあり、参加する気があればクラブ活動のようなものもあるらしいが父は協調性なしなので一切参加していない。
面会に行ったときは15時過ぎだったが、
「カーテンを閉めてくれ」
というのでカーテンを閉めてあげたが・・・
なんていうか、人が暮らすのに必要なものって案外少ないのかもしれない。
そして車椅子移動が多くなるとやはりバリアフリーの空間が必要なので実家の日本家屋では難しいかな。と思った。
なんか片付けてあげたいけど、下手にモノを増やしても怒るのでこのままでいいのか?
いらないバックなどは持ち帰ってきたが、初めて入った居室は‥‥って感じだった。
こんなものか。
ユニット個室は。
新しい施設なのでキレイではあるけど・・・。
父は喜ぶでもなく、タンタンとしていた。
そして、もう、帰る!とは叫ばなかった・・・。