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鈴 真由.の徒然なる介護日記

アニマルセラピー

何かと忙しくなる前に父の面会に行った。

まだ桜が咲き始めのころだったが、外に出ても大丈夫かな?という気候になったので車に私のワンズを載せて行って父に会わせることにした。

 

面会に行ったとき、まだ昼食を食べ終えたばかりで食堂にいた父。

私の姿を見たら早く部屋に行きたいのだが、トイレの順番待ちをしていた。

 

「早くしろ~!」

 

のようにヘルパーさんに向かって怒鳴る。

相変わらずの横柄な態度だ。

 

「私、ここにいるからトイレは順番だよ。」

 

と言っても聞かない。

 

父の担当のヘルパーさんが変わったようでいくつかお願いをされた。

 

① 足のむくみが酷いので靴下のゴムをなんとかしたい。

  ゴムの緩い靴下にするか?今の靴下にハサミをいれてもいいか?

② 食事の時にだらだらとこぼすので苑のエプロンを付けたいのだが拒絶されている。

  汚れるたびに着替えるのも嫌がるし、どうにかしてほしい。

 

横柄な態度を詫びながら、与えられた課題を考えなくてはならない。

 

①に対しては、ハサミで切り込みをいれていいです。と答えたが実際にヘルパーさんがハサミを持ってきて切ろうとすると父が怒るので、家にある靴下に私が切り込みをいれて持ってきますと答える。

②については、今日、私からも言ってみるがたぶん、ダメだと思うので、ちょっと考える時間をください。と答える。

 

いろいろ問題を探して解決してくれようとしてくれているのに本当に横柄な態度の父なので、申し訳なくなる。

 

この日は父を車椅子にのせて外の駐車場に連れだしてワンズと会わせた。

ワンズの写真はメッセージ付きで毎月のように送っているが、本物と会うのは11月以来?

 

白い子はもう14歳なので犬もハイシニアだ。

犬も心臓が悪くなっているし・・・

この子のことは父は名前も憶えているが、犬の性格がクールな子なので愛想がない。

でも、父は名前を呼んで撫でていた。

 

黒い子は2歳の新参犬なので、父とは歴史があまりない。

一応、名前も伝えて写真も送っているが父は名前を憶えていない。

しかし、この子はすこぶるフレンドリーなので、抱っこされると父の顔をなめまくる。

 

犬、すごい。

とにかく、父の顔がゆるむ。

動物、すごい。

 

ワンズと面会したあと、私が車いすを押して施設の周りを少し散歩した。

ずっと外に出ていなかったので、咲き始めた桜や近所の玄関先の花を見ながら歩いたが

暖かい施設で暮らしてしまったのでちょっとの外出で寒くなってしまったようだ。

でも、外に出られたのは嬉しかったみたい。

 

冬と夏は外出できない気候だけど、春は散歩に連れ出そうかな。と思いつつヘルパーさんの課題を持ち帰る面会だった。

 

しかし、アニマルセラピー?すごいな。

動物ってすごい。

(犬好きに限るけど。)

 

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