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鈴 真由.の徒然なる介護日記

2週間目

父を特養のショートステイに入所させて2週間。

1週間と1日目によそ行き顔の限界をきたして

「家に帰る!」と騒ぎだす。

 

今回はエンドレスになるつもりだったので、いつまでというのは最初から曖昧にしていた。

でも大騒ぎをはじめ、荒れ放題になったので、施設の相談員さんが

 

「奥様も具合が悪くなりご自宅は大変だと聞いているのでここで過ごしましょう」

と建前の口裏あわせで話してくれようとしても

「うるさい!バカヤロー」と話も聞かない。

 

最初はそれでもご飯は食べていたらしいのだが、ごはんも食べない!という事が出てきたり、

「なぜこんなところにいなければいけないんだ!」

「40年以上働いてきてこの仕打ちか!馬鹿野郎」

と現場のスタッフにも暴言の連続でスタッフさんたちも近づけなくなってきたらしく

私が休みの日をケアマネさんに聞いたのか、朝一で電話がかかってきた。

 

職員がいっても聞いてくれないので、家族の方から「帰れない状況だ」ということを伝えてもらうしかない。というのだ。

相当、施設も迷惑しているらしく・・

その日はお互いの予定があわず、夕方過ぎにならないと伺えないと言ったら

「それでもいいです。お時間があればお願いします」

と懇願されて荒れ狂う父との第一戦に施設に行った。

 

まだコロナ禍対応なので本当なら対面の面会はできないのだが、特別ということで父VS娘 援護射撃 相談員という形態で話し合いの第一戦が行われた。

ユニットリーダーの方も同席してくれて2週間ぶりに父に会ったのだが顔を見た瞬間から荒れている。

 

「ママが腰が悪くなり動けなくなって入院しなきゃいけないから、もう前みたいに家で面倒はみれないからここで過ごしてください。

一人では暮らせないので自宅には帰れないんだよ」

とストーリーを決めて話すが、聞く耳もたない。

 

「一人で大丈夫だ」

「家に帰る」

「こんなところにいたら死んじまう」

「この(ユニットリーダー)が邪魔をするいやな奴なんだ」

とユニットリーダーのスタッフ証をバシバシと机に投げつける。

という荒れっぷり。

 

「そんなこと言っても一人で暮らせないでしょ?

今まではママが頑張って面倒をみてくれたからなんとかやってきたけど、ママだって要介護1で体が動かなくなっているんだから。

今、家には人はいないし電気もついていないよ。」

と言っても

「(宅配)を頼めばいい。

朝ヘルパーがくればいい。このままでは死んじまう。バカヤロー」

の連続・・。

 

「私も一人で仕事しながら入院、退院、病院やケアマネとの対応で具合悪くて病院に行きたいのにいけないのよ!

みんな死んじゃうよ。パパのわがままで!いいの!」

というと

「みんな死んでいい!バカヤロー」

という態度で、こっちもボルテージがあがってしまった。

仕舞には「帰れ!バカヤロー」という始末。

 

これはひどい

本当にひどい。

もとから家では俺様だけど、外部の人には取り繕っていたが今回は施設の人全員にこの態度なら、ひどすぎる。。

 

第一戦はこんな戦いで終わった。

相談員さんと家族が話の筋をあわせて一枚岩で戦わないといけないらしい。

それにしてもひどすぎる。

我が親ながら・・。

施設側に申し訳なくて、よく、追い出されないな。と思った。

このままショートで追い出すことなく入所に移る方向でいてくれている。

相談員さんが

「最初はこういう人もいるんです。

でも、家族側が一緒に対応してくれず、入所したらそれっきりという方はお断りしています。

忙しいながら、娘さんが対応してくれるので頑張りましょう」

と言ってくれて涙がでた。

 

もう父には回りのことを考える感情はない。

自分の家に帰る。

自分は家で過ごせる。それしかない。

(一人で暮らせるわけがない・・・)

 

第一戦は脱力で終わった。

これを何回も何回も繰り返してどこかで落とし込んでもらうしかないらしい。

 

はああああああああああああ

かなり至れり尽くせりの特養で。

個室対応なのにこの言い分。

贅沢の極みだろう。といいたい娘である。

 

介護は親との闘いだ。。

 

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