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鈴 真由.の徒然なる介護日記

2回目の面会

父が特養に入所してから2回目の面会に行った。

本当はゴールデンウィーク明けに相談員さんから

 

「5月8日から15分程度の対面面会ができるようになったのでぜひお願いします」

 

と言われていたのだが、対面面会の予約が平日の真昼間だけなのでどうしても予定が合わずに行けなかった。

気づけば4月の面会時の「帰る!帰せ!死んでしまえ!」抗争から1カ月半。

普通に入院していても心もとなくなる時間だ。

ちょっとこれ以上放置は、捨てられた感が漂ってまずい。と思って無理無理で面会予約を入れていただいた。

(本当は今日は職員の予定で面会が出来なかったのだが。。)

 

実家にまた、妹2号がゴロゴロしていたので、

「具合が悪い、具合が悪い」と言う妹2号を車に乗せて施設に向かった。

 

途中で父にプリンアラモードを。

毎日この爺を世話してくださる現場のスタッフの方に菓子折りを買ってから、いざ!

面会の部屋に行ったら・・・

狭い面会室に父が車椅子でポツンと座ってスタンバイしていた。

 

前回は車いすで連れてこられた時から父は怒っていて頭から湯気がでていたのだが、今日は私たちの手を握っている。

妹2号が父に絵はがきを送ってくれていたようで、絵はがきや庭の植木などのつまらない話をしてきた。

父の言葉はよくわからないので、通じているのか?

通じていないのか?わからない状態で15分間、面会して終わった。

 

軽く

「母も具合が悪くてリハビリ施設にいる(嘘)、今は実家には誰もいない。

だから、帰れないよ」

みたいなことは挟んだが、気が抜けるくらい今日は静かに終わった。

 

妹2号は家を出た日から父に会っていないので、

「パパ、痩せた。目の下にクマがある。おやつも小さいのでいいって言っている。

あんなに甘いもの食べていたのに・・」

と超ネガティブなことばかり拾っては帰りの車で泣いている。

 

確かに前の頭から湯気を出していた時に比べて、痩せたと私も思った。

ハンストしていた時もあるせいか?

一回り小さくなっている感があった。

 

そして、前はあんなに大声で

「バカヤロー!」

と叫んでいたのに、今日は小声で何を言っているのかわからなかった。

 

牙を抜いた狼というか、

玉をとった宦官というか、

前との変わりように私は驚いてしまった。

 

「お時間ですよ」

と受付の人が父を迎えにきたので、ケーキを渡して私たちは入口に帰ったのだが、

振り返ると後ろで手を振っている。

 

いや~~

どうしちゃったの。って感じだった。

状況を受け入れてくれたのか?

諦めたのか?

よくわからないけど、これはこれで拍子抜けで不安になった。

 

コロナ禍前なら20時まで面会自由だったらしく、それだと私も仕事の帰りにちょっと寄れるのだが、今のように平日の真昼間に予約制の面会時間だと月に1.2回が限界だ。

でも、これ、会いに行ったほうがいいな。と思った。

 

あまりの変わりぶりに私も不安になった。

 

そして、カーデガンの替えがなかったのか?

結構、染みのあるカーデガンを着ていたので、何か小ぎれいなものを探して持っていこう。と思った。

 

騒がれるのも困るが、ここまで変わるとそれはそれで超不安になる第2回目の面会だった。

 

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