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鈴 真由.の徒然なる介護日記

ゴミ屋敷で遭難

母のゴミ(?)収集は見るだけで腹が立つので私は介護ベットを置いた座敷は見ないでいたのだが、先日、妹2号からこんな写真が送られてきた。

物を取ろうとしているらしいが、溺れているようにしか見えない。

これはまずいだろう。と新しいケアマネに相談していた矢先・・・事件が起きた。

 

 

その日もワンズを連れて夕方、いつものように実家に行った。

何の反応もないので???と思ったら、奥から

 

「助けて~」

 

という母の声が聞こえる。

何処から聞こえる??と

ゴミ貯め座敷を見たら、母が物の中で遭難していた。

 

何かを取ろうとして物の山に登ろうとしたら足場が崩れて転倒したのだろうか?

立ち上がろうとして足を踏ん張っても物が崩れるばかり、お尻は沈み、まわりから雪崩れが起きて起き上がれない状態で倒れていた。

 

「助けて~」と手をのばされても助ける私の足場もない。

足元には物があるので、こっちが足元をすくわれる。

かすかにある床にはネズミ捕り用のペタペタシートが置かれていて私の足場がつくれないので、引っ張れない。

 

母はこの状態で1時間以上もがいていたようで、足はつっているし顔は真っ赤で頭に血が上っている。

 

どうしよう。。

と思ってケアマネに連絡するも夕方の18時過ぎなので転送連絡でしか連絡がとれない。

転送でつながったケアマネに事情を説明するけど、どうしていいやら。

「119?」でも違うだろう。

病人じゃないし・・・。

ケアマネも自宅から検索でヘルパー事務所などに連絡する。と言ってくれたが待っていられない。

 

母には「頭の上に雪崩が起きるから動くな!」といって、私がヘルパー事務所にダメ元で電話をしてみた。

時間も時間なので無理だろうと思いつつ。

そうしたら、たまたま残業しているヘルパーがいて、

 

「今から行きます!」

 

と言って2人係で駆けつけてくれた。

ケアマネも帰宅していたのに

 

「今から行きます!」

 

と向かってくれた。

 

ヘルパーさん2人が来て

 

「これは引き上げるのは無理です。

手前の物をかきだしていかないと超えられません。」

 

と言われて、手前の物を隣の部屋にかきだす。

ヘルパーがかき出した山の後ろに一人、前で一人が抱きかかえる形で二人がかりで抱え上げて救出してくれた。

 

母は汗だくの上、トイレも我慢していたらしい。

 

助けてくれたヘルパーさんに

 

「〇〇子さん(母の名前)、怖い思いをしましたね。

これ娘さんが来なかったら、本当に命にかかわったんですよ。

もう、お部屋の物を処分してかたずけましょうね。

命にかかわりますよ!」

 

と母に言ってくれたが、助けられたら母は、

 

「大丈夫です」と返すだけ。

 

ヘルパーと入れ替わりにやってきたケアマネが現状をみて、私が今晩、母が寝るためにベット回りの物とベットの上に積みあがったものを隣の部屋にかき出しているのをみて唖然としていた。

 

母は助け出されたら、

 

「そんな、出さないで!

捨てないで!いじらないで!」

 

と絶叫しながら妨害を始めるので、ケアマネが着替えを促しながら母を抑えていた。

 

その日は、偶然、残業していたヘルパーがいて助け出すことができたが、

自宅のゴミ(?)物の中で遭難するなんてことがあるのか。

そんな時はどこにヘルプを頼めばいいんだ???

 

ケアマネはわたしとのゴミ屋敷の情報のやりとりで遠からずこのようなことが起こると思っていたと言っていた。

(ケアマネ交替から思った以上に早く起こってしまったが)

 

本当に命に係わる危険な状態のゴミ屋敷。

どうするよ?

という事件が起きてしまった。

どうするよ。

がここからはじまってしまった。

 

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