2024年は元旦から能登で大地震という予想できない展開の年明けとなった。
元旦の夕方に震度7の地震と津波なんて、自宅で新年初の夕餉の団欒の支度をしていた人も多かっただろうに・・
本当に言葉にできない気持ちになった。
大きな地震があるとにわかにブームのように防災グッズの備えをしなくちゃ!
となる人間たち。
私もその一人だ。
(母なんてもっとその一人だけど・・)
私自身は犬もいるし、避難するというより立て籠り型の防災対策をしているが、
それも平時の中にいるとついつい御座なりになってしまっているので見直さなくちゃ!と思いつつ・・
実家に一人になった母の防災グッズを作り出した。
母の物貯め?買い物傾向にもこういう「防災ブーム」があったようで、5年前の大廃棄の時、かなりの数の防災グッズのかけら?が出てきた。
(水をためるポリタンクとかペットボトルの水とか。。
とにかく賞味期限の切れた水物が死ぬほど出てきた。)
でも、実際、あのゴミ屋敷の中で何かあった時、それらは見つけられることは無理だろうし、最近では母も買ったことを完全に忘れている。
それより、今回倒壊した民家を見ていると
(ああああ、実家は間違いなくつぶれる。
それでなくても物の重さで2階の天井が抜けそうなのに・・・)
と思ってしまった。
最近ではすっかり立ち上がりも一苦労になった母が大地震の中、迅速に逃げられるとは思えない。
しかし母は、かなり運が強い人なので万が一、物の倒壊から免れて!大きな揺れが収まった時に持ち出してもらう防災グッズをそろえることにした。
もう80過ぎのヨタヨタの老人にいろいろ持たせるのは無理!
なので、大きな揺れが収まって生きていたら、這って玄関まで行き靴を履き替えて近所の築浅のおうちに住む(築20年以内のハウスメーカーの住宅なら耐震構造があるはずなので)お友達のおばさんのうちまで行って
「一人で怖いから一緒に居させて!」
と頼ってもらうコースを考えた。
その際、一番大事なのは頭を守るヘルメットと足元の靴。
でも母は普段から玄関で靴を履き替えるのもモタモタと時間がかかる。
なので、コンパクトになるワークマンの靴を1足買ってきてリュックにいれた。
ヘルメットも一緒に買ってきて、玄関に置いておくことにした。
ダイソーのリュックはあまりにペラペラだったのでデイパックも軽いものをワークマンで見つけた。
この中に入れてあるのは主に「靴」。
玄関でこの2つを持って、そこで靴を履きかえずに玄関にあるサンダルでもなんでもいいからとりあえず履いて外の安全なところで靴を履き替える!
そして近所のお友達の家まで行く。(50メートル先だし)
これが出来ればGOODだろう。と思いリュックに詰めた。
靴を入れる巾着の中に多少の防災グッズを突っ込んだ。
・ウェットティッシュ
・マスク
・携帯トイレ
・携帯アルミブランケット
・携帯レインコート
・軍手
・母の常備薬を1週間分、ジップロックにいれさせて
・私が自分用に買っていたピンクのビニールポーチに介護保険証や後期高齢者証、
マイナンバーカードのコピーなどの身分証明書の類とお薬手帳のコピーを入れる。
ネットから拾った折り畳み式の防災カードを印刷して娘たちの電話番号とケアマネの電話番号などを記入したものを1つにまとめた。
・母が気にしている尿取りパットもポーチに数個入れた
・あとは気休めに羊羹1本
・リュックの外にホイッスルと懐中電灯を首掛け式にして結んでおいた。
靴を履いてしまうとリュックはかなり軽くなる。
近所のお友達のところに行ければ、お友達も老夫婦なれど一緒に動いてくれるだろうし、腐っても都下なので市町村も迅速に動くだろう。
避難所も実家から徒歩5分(私の足で)の小学校なので、そこに行けば配給もあるでしょう。と思い重い水物は入れなかった。
万が一の時はこれすら、頭になくなるのかもしれないけど・・・。
玄関においておけば、嫌でも外に出る時に目に入るし・・
最低限の「80歳防災リュック」をまとめることに力を使ってしまった。
こういうものが使われないことを祈りつつ、今年はなんだか年明けからあっちこっちで
地震が起きたり不穏なので作ってみた。
たぶん、母は自分で作っていないのでリュックの中身は忘れるだろうし、、
ヘルメットすら被る練習をしないといけない状態なので、時々、自宅避難訓練でもやろうかな・・・。
動けるうちはこれで頑張ってもらおう。
災害時に私がすぐに駆け付けられるとは限らないし、駆け付けられない可能性の方が高いので・・。
ちなみに全部、ダイソー、ワークマン、100均、無印などで出来ています。