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鈴 真由.の徒然なる介護日記

マイナポイント

両親のマイナンバーカードは、今年の春、苦戦しながら取得した。

父は施設入所ギリギリで、委任状を取りながらなんとか申請と受け取りをしたが、その後、何の手続きもしていないため単なる写真付きカードになっている。

マイナポイントに関しては、調べたところ本人以外に紐づけることは不可能なのと還元されるポイント先を両親が使っているとは思えないため、鼻から諦めていた。

なので、締め切り直前になって母からマイナポイントの話を出されたときは驚いた。

 

母は近所の友達婆さんから生協のぽぺたん(チャージ式のカードです)にマイナポイントを付けてもらった。という話を聞いたらしい。

それを聞いたら、母もぽぺたんにポイントが欲しくなったらしい。

でもそれを締め切りの週の水曜あたりに切り出されても・・。

私自身は2年前くらいにポイントを貰ってしまっているので手続きなんて過去の話だし・・・

そもそも、「ぽぺたん」って何?ってとこからはじまる。

 

最近、いろいろ余裕がなくて朝夕、母の生存は確認しているが落ち着いて話も出来ていないので、その日も朝、車を出すときに

 

「あのね。

マイナポイントっていうのはいろいろ紐づけをしないと満額もらえないわけ。

今、母はカードを作っただけだから貰えても5000ポイントだけ。

これに保険証とかカードとか口座を紐づけないと満額もらえないの。

その手続きはスマホでやるんだけど、できない人は市役所に行かないとダメみたいだから今の状態ではもらえないんだよ」

と言ってから仕事にでかけた。

 

そして、その日、仕事からの帰りに実家に寄ったら

母が自慢げに

 

「市役所にいって手続きしてきた!」

 

と言って書類を見せびらかしてきた。

 

ええええええ??

出張所なら近くにあるけど、市役所の本庁は結構、遠い。

私でさえ車で行く距離だ。

どうやって行ったのか?と確認したら・・・・

ヨタヨタと1時間近くかけてチャリンコで行ったらしい。

 

絶句。

 

母の自転車は本当に危ないのでやめてくれ!と言っているに片道1時間近くかけて市役所まで行ったらしい。

せめて、タクシーを使ってほしかった。と何度言ったことか。。。

 

「だって、行きはいいけど、帰りはタクシー呼べないじゃない」

 

と母が言うので、

 

「市役所には、あなたみたいな老人が結構くるのでたぶん、入口近くにタクシー配車用の直通電話があるはず。

なくても職員にいえば呼んでくれます!」

 

と叱ったが後の祭りだった。

 

保険証と公金口座を代理の人がPC入力してくれるんだそうな。

(なんて無駄な人件費を国は使っているんだろう。。と思う)

そして、満額2万ポイントもらうには今週中にぽぺたんに2万円のチャージが必要らしく

普段、そんなに使わない生協のチャージカードに合計4万円がたまることになる。

 

生協まで歩くのがつらいと言って、たまにしかいかないスーパーに4万ポイント。

4万って結構な金額だと思うのだけど。。

そして母はこの手のポイントを忘れて失効させる名人である。

締め切り付き商品券も常に忘れて失効させる。

嫌な予感しかない。

 

どうせならもっと汎用性のあるところにチャージしてほしいと娘は思う。

でも、2万ポイントのために交通事故や自転車転倒事故を起こして寝たきりになられたら本当、洒落にならん。

 

ここまで気が付かないできたのなら、このままあと数日、気づかないままでいてほしかった。

マイナポイント。

一騒動である。

 

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