2019年1月、母の入院中に戦った過去記録・・。
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◆2日目◆
ゴミ屋敷との戦い。
初日は、台所。
台所から賞味期限の切れた調味料やら壊れたフリーザーやら増えすぎた鍋やらを外に出す。
それだけで6時間。
台所のペットボトルやら缶詰は中身をださないと普通では捨てられないので、おじさん1人が外の流しで中身出しをする翌日。
(これ、量が半端じゃないのでまだ、出し切れていない現実・・
そして、台所もまだ、戸棚などは未開のまま・・)
そして、介護ベットを置きたい「座敷」へと戦いの場を移した。
まず、ベットを置く空間を作る!
今回の目標は退院した母の介護ベットを置く場所を作る事!
「座敷は台所と違って衣類だから、水モノがないから半日くらいでモノは庭に出せるよ。
おたく、庭があるからとりあえず、モノを外に出すから、娘さんたちはいるものといらないものを分別して!」
と言われて、2日目は妹2号と業者のおじさん2人と4人体制で臨む。
部屋の中のふすまを開けるとそこはモノの壁で入れる隙間がないので
外からの強制アプローチ。
窓をあけたら、そこは「廊下」のはずなのだ。
そしてその向こうに床の間付きの8畳の座敷が広がるはずなのだが・・・
窓をあけたら、そこはモノの壁・・。
ここから掘り進めなければならない。
おじさんがボンボン庭にモノを出していく。
シートを敷いてそこに投げ出されていくのは・・・・
まず、トイレットペーパー。ボックスティシュ。
・・・・あああ、わたしはいつも、カードで買っているのに!!こんなに埋もれた在庫があるなんて信じられない。
尿漏れ用に買われた生理用品が・・・どれだけ出るか??!!
途中で薬局でダンボールをもらってきて詰めていくとダンボールで数箱の生理用品が出てくる!!!
「娘さんたち一生、買わなくてもいいんじゃない?」とおじさんに言われるが、自分たちのラインナップじゃない安いやつばかりが本当に一生、買わなくてもいいくらい、これでもか!!と出てくる。
そして、衣類!!!!!!!!!!!!!
洗濯モノ干しにハンガーものをつるしていったら・・・
店ができるくらいコートが並ぶ。
このゴミ屋敷の怖いところは、ゴミじゃないのだ。
ほとんどが新品の衣類!!
ユニクロとかの安い衣類が本当に五万と出てくる。
というか、実はまだ、出し切れていないのだ・・・。
衣類の新品の分別は、賞味期限がないので非常に苦しい。
しかも新品だし!!
色違いや柄違いで買われているのが恐ろしい!!!!
恐ろしすぎて分別が間に合わない。
50センチ掘り進めることがどれだけ大変だか!!
業者のおじさんたちも甘くみていた。
というか異常すぎるのだ、この家が!!
食べ物も出てくるし、ペットボトルも出てくるので、全然、台所と変わらないし!!
「いや~~。こんなにモノの多い家は、はじめてだ!」
と業者のおじさんもびっくり!!
娘はわかっていても、広げてみて恐怖しか感じない。
わたしたちは、数百円の化粧品を悩み、ユニクロ1枚を悩んでカードで支払っているって言うのに!!
なんなんだ、これは!!って感じで!!
しかも、全部、スーパーのビニール袋に束ねられているので、これを切り裂いていかないと中身がわからない。
まあ、スーパーのゴミ袋が積み上がっているようにみえるのだが、中身はほとんど新品の衣類やら靴下やら手袋やら帽子やら・・・
セーターやらダウンやら。。。。。。。。。。
そして、生理用品、ティッシュ。軍手。
軍手が大量にあるのは母が実家をかたづけたときに、商売をしていた実家からこっちに送りこんだものだと思われる。
どれだけ軍手があるの!!って感じ。
っていうか、実家を処分した時に処分しろよ!って感じ。
軍手の繰り越しなんてあるのか!!!!!!!!!!!!!
約1日、掘り出してやっと光が座敷に入る程度しか進まない。
恐ろしいゴミ屋敷だ。
母の心の病みがどれだけ深いのか!!!
というか、どうやったらこんな世界が作れるのか???
わたしたちには理解できない。
この激寒い1月に背中にカイロを貼りながら、使い捨てカイロもボンボンでてくるゴミ屋敷を掘る。
年寄りはこういう中にお宝をいれっぱなしにしているので、ひとつずつ確認しながらいくのだが・・・
進まない。
恐るべしだ。このゴミ屋敷。
45リットルのゴミ袋がどれだけ出来たのか?
庭のまわりに土嚢ができていった。
そんな2日目。4人で朝9時前から日没まで格闘。
でも座敷の畳はみえない。
怖すぎる。
ただ、ベットを置く空間を作りたいだけなのに・・・