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鈴 真由.の徒然なる介護日記

遺影

うちの実家には母方の先祖の遺影がたくさんある。

祖母が亡くなって、母方の実家を片付ける時、持ってきたのだ。

普通、先祖代々の遺影を持ってくるか??

 

母方の実家の片づけも祖母亡き後、7回忌まではそのままにしておくというリッチぶり。

片付けも業者を頼まず、母と叔母と叔父が時々、通ってはチマチマとやっていたので

延々何年かかったのか?

誰も住まなくなった家を。

しかも都心のど真ん中の家を7回忌まで電気も水道も通したまま、保存しておくというのはよっぽどお金に余裕がないとできないと思う。

 

地上権を持っていたので、大家に地上権を返却という形で進めていたようだが、

家の中にあるものを全部、空にするのは大変である。

(うちの実家ほどではないが・・)

 

もう、使わないので処分してくればいいのに母は実家の食器から先祖の遺影まで自分の家に宅配便で送ってきた。

家にもたくさんあるのに・・・

おかげで倍増の山積み。

 

特にびっくりしたのは、先祖の遺影だ。

昔風の額に入ったでかい奴。

捨てられないという気持ちもわかるが、母方の実家の仏壇の上に飾ってあった遺影をこっちにもってきてもどうするんだ。

結局、その遺影たちは、袋に入ったまま玄関の階段下に詰め込まれている。

 

この手の処分はお寺さんに頼むのか?

私も正直わからない。

最近は、遺影もコンパクト化している人が多いが、その方がよいと思う。

飾るところないし、そんな偉大な人間じゃない普通の人々なのだから。

 

母はその遺影たちを捨てられなかったから、全部送ってきたのだろうが、こっちにも父方の祖父母の遺影がある。

これ誰が処分するの??って私だろう。

母はしそうになから、私。

 

自分でも処分できなかったものを倍増にして娘に託すな!!といいたい。

 

こんなこともあるので、父母に万が一があった時は、遺影は超コンパクトのものにしようと思う。

(妹どもの反論があがるかもしれないけど。)

 

2年前に両親を亡くした再従妹が本当に小さな遺影にしていたのを見て思った。

彼女は一人っ子なので墓や仏壇をもらっても困るだろうと両親が永代供養用の納骨堂を生前に用意していてそこに納骨をしていた。

お葬式も簡素に、坊さんも呼ばない、戒名もつけない、仏壇も買わないという徹底ぶり。

でも、その後に引き継ぐ人もいないので、シンプルにしておくのはよいなと思った。

 

ただ、うちの実家には仏壇も墓もあるんだよね。

ほんと、これから先は墓問題も悩ましい。